タイトルにある真空デシケーターとは注型複製で流し込んだ樹脂から気泡を抜くために使われるアイテムでして真空ポンプとセットで10万円もしちゃいます。
流石にそんなもの買えません。
以前より模型作りで型取り複製をやってたんですが、RC用の樹脂パーツなんかを抜けると絶版で入手困難なパーツのスペアができていいなぁと思っておりました。
しかしRC用の部品となると複雑な形状が多く注型の際にどうしても気泡が残ってしまうんですよね。
模型で使うならパテで埋めて仕上げてしまえば問題ないのですが部品として使うのであれば、そういうわけにもいきません。
と、いうわけで今回は実験をかねて真空脱泡にチャレンジしてタムテックのホイールを複製しちゃおうかと思いまする。
さて真空デシケーターの作成ですが写真を見ていただければわかるように簡単です。
まず、蓋の方に20~30mm程の穴をあけ瓶の口と蓋内側にパッキン代わりにシリコンを塗布して完成です。
ちなみに蓋の上の黒い物体は3mm厚のゴム板です。
で、真空ポンプの代わりを果たすのが以前、購入したダンパーオイルリムーバーです。
ゴム板と瓶のフタの間にセラミックグリスなんかを塗布し、上からオイルリムーバーのフタをセットしてピストンで空気を抜いていきます。
ちなみに瓶の中の紙コップには硬化剤を混ぜた後のシリコンが入っています。
↑実際に空気を抜いた状態。
フタが内側に少しくぼんでいるのがわかるでしょうか?
ちゃんと真空状態になってますが、やはり手動ポンプでは弱いのでしょうか…。
もしくはシリコンの粘性が強すぎるのか…
少なくなっていますがまだ気泡が残っています。
とりあえず、型に流し込みます。
そして再度、脱泡処理をし30分程コンプレッサーの振動で残った気泡を抜いて終了です。
明らかに気泡は少なくなりましたが完成品を見ない事には何ともいえませんねー。
というわけで今晩はコレにて終了。
おやすみなさい。
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